山手線 味めぐり色いろ     

 番外編4

  第一回・池袋
第二回・鶯谷
番外編1
第三回・御徒町
第四回・日暮里
第五回・神田
第六回・有楽町
第七回・西日暮里
番外編2
第八回・渋谷
第九回・東京
番外編3
番外編4
 

盛岡「ぴょんぴょん舎」

 

朝早く東京を出て、盛岡に立つ。

台風一過、水かさを増した北上川に架かる橋の上で、うまい空気を吸う。
通学の女子高生の自転車の列が眩しい。

昼飯には早いので、少し市内から外れた先人館に行ってみる。新渡戸稲造、米内光政、宮澤賢治等、盛岡出身の先人の生い立ちの紹介、遺品等が陳列してある。岩手県人の地味だが、堅実、見識の深さ等、共通の県民性が見えて興味深い。

タクシーに乗っても、観光地にみられる押し付けがましい処がなく、好感がもてる。

さて、盛岡といえば冷麺だ。発祥の店「食道園」もいいが、今評判の「ぴょんぴょん舎」に行く。本店もあるが、駅前店が大店で、行列しててもあまり待たないですむ。

焼肉、石焼きビビンバ、冷麺を頼む。冷麺のコシの強さを堪能する。辛さは好き好きがあるので、キムチは別添で頼んだほうがいい。

土産に冷麺もあるが、茶を嗜む向きには、南部鉄瓶がいい。食べ物では、何といっても、前沢牛のステーキ肉がいい。それも「オガタ」が最高。

ぴょんぴょん舎


宮崎「アンガス」「網元」

 

今、知事で話題の宮崎に、天気の良い秋の日に出かける。羽田から小さな飛行機で、2時間もかからない。

早く着いたら、伊東氏の城下町飫肥に足をのばすといい。レンタサイクルで町を回ると、明治の外交官 小村寿太郎侯の記念館がある。日本人最初のハーバード大学留学生だ。明治の人は、よく勉強したものだ。

宮崎名物といえばいろいろあるが、宮崎牛と伊勢エビに止めを刺す。

宮崎県産黒毛和牛のA5、A4ランクのみを宮崎牛と称する。やわらかくて、甘い。巨人軍選手御用達の「幸加園」の焼肉もいいが、やはりステーキだ。

市内の「アンガス」は、感じの良い夫婦がサーヴィスする家庭的な雰囲気の店だ。
サーロインをレアで、特製のポン酢で食す。ランチメニューはやっていない。普通赤ワインだが、せっかく日本一の焼酎消費王国に来たのだから、焼酎でいく。黒霧島のオンザロックなどオツ。

アンガス


夕食は、夜8時の飛行機に乗る前に、青島の「網元」で、伊勢エビづくしにする。黒潮のめぐみ豊かな日向灘、青島漁港で揚がった身のしまった伊勢エビは、秋の風物詩だ。

「網元」は、麻布十番の「ふぐ武」で修行した若主人と函館育ちの別嬪で愛想のいい若女将が、一所懸命やっている。活き造り、塩焼き、むし焼き、みそ汁、どれも旨い。大食漢でも満腹になること請け合い。

10時頃、羽田に着くと、珍しく明日の朝食だけは軽くしとこうと、フト思う。

網元